勝ち目なき放射線との闘い『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』

朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
「たった零コンマ何秒かの瞬間に、すべての臓器が運命づけられる。
被曝した瞬間、大内の体は設計図を失ってしまったのだった。」



放射線は体に何をするのか?
20シーベルトもの放射線が体に及ぼすのかを克明に記録したドキュメント。


治療に挑んだのは、
東京大学病院の前川医師のチーム。
さらにアメリカ、フランス、ドイツ、ロシアからの専門家がバックアップ。

紛れもない、世界最高の医療。


しかし、彼らが直面したのは、

「現状維持」すら困難な “勝ち目のない戦い” だった。

政治家、技術者、現場。
原子力に関わる者、必読。