最高のエッセイ『魔女の1ダース』

魔女の1ダース 正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫) [ 米原万里 ]
珠玉!
うっかり電車の中で読んでて笑いをこらえるのに涙が出た。
エッセイで笑い泣きさせられたのはハジメテ。

おすすめの本があると何冊か買って配ったりするが、こいつはすでに三冊も配った。

何がそんなに面白いって喩えとテンポ、そしてスパイスの効いた辛口が絶妙。

題材は冷戦時のロシアだったり
言語の習得だったり
各国の料理だったりと
文化的、社会的、政治的なお話だったりするのだがいずれも抱腹絶倒まちがいなし。

平凡なエッセイは新しい視点を提供すればそれでよいかもしれないが、良質なエッセイはそれだけではダメだ。本書ぐらい面白くないと。
これこそ最高のエッセイ。